先代猫のエルは、
台所の流しの蛇口からお水を飲むのが好きな子でした。
私が台所に立っていると、
「お水飲みたいよ」と、
私の膝の後ろとか、ふくらはぎに、チュッと鼻を付けます。
この時の、エルの鼻の質感とか、ヒゲの当たるくすぐったさとか、
今でも感じる時があるんです。
振り返ると誰もいない。
そういう時は、
見えないけれど、エルがいるんだなぁって思います。
本当は、いつでもいるんだろうけれど、
夏になると、薄着になって、
素足でいることが多いから、余計に感じるのだと思います。
今は、うちには8匹も猫がいるので、
振り返ると、本当に誰かいる時もあります。
誰かいる時と、誰もいない時。
鼻がチュッて触れる感じ、ヒゲのくすぐったい感じ、
どちらの時も同じなんです。
エルが亡くなってから、
姿が見えたことは一度もないです。
夢も、ほとんど見たことがない。
でも、そこにいるんだなって思うことは度々ある。
いつもいっしょな気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。
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