うちのおじいちゃん猫のどんぐりが、
甲状腺機能亢進症だとわかったのは、2015年4月のことです。
どんぐりが11歳の時です。
この病気が発覚する2~3年前から、どんぐりにはある異常がありました。
健康診断の為に年1回受けていた血液検査で、
ALPアルカリフォスファターゼの数値が年々上昇していて、
2013年11月には、基準値を上回っていました。
その他の項目には異常が無く、どんぐりも元気だった為、
獣医師からは「様子見」と言われたものの、
私はどうしても気になって、自分でネットで調べてみたところ、
気になる記事を見つけました。
どこかの獣医師が書いた記事だったのですが、
『犬は、ちょっとしたことでALPが上がることがあるが、
猫のALPが高い場合は、重大な病気が隠れていることがある。』というものでした。
これを読んだ私は、どんぐりのALPが高い原因を確かめなくてはならないと思い、
病院を変えて、もっと詳しい血液検査や、アレルギー検査なども受けることにしました。
それでも原因はわからず、どんぐりのALPは更に上昇し、
GPT、アンモニア などの肝臓に関係する他の項目まで基準値を超え始めました。
肝臓の薬を処方されても、全く効きませんでした。
そんな中、当時どんぐりといっしょに暮らしていた
先代の猫エルが病院に行った際に、高齢ということもあり、
念の為に、甲状腺機能亢進症の検査をすすめられました。
私は、エルに関しては、
甲状腺機能亢進症を疑うような症状は特に無いけどなぁと思ったのですが、
そこでハッとしたのです。
どんぐりは甲状腺機能亢進症なのではないかと。
猫の雑誌などで読んだことのある甲状腺機能亢進症の症状。
活発になるとか落ち着きがないとか…
どんぐりには思い当たることがありました。
私はすぐに、どんぐりの甲状腺機能亢進症の検査を依頼しました。
検査の結果は、エルは正常値
どんぐりは、血清総サイロキシン(T4) >15.0 参考基準値0.9~3.8
甲状腺機能亢進症だということが判明しました。
2015年4月のことです。
何かがおかしいと思い始めてから、この病気に辿り着くまで、
実に2年もかかってしまいました。
その後、すぐに飲み薬による治療を開始し、
甲状腺の数値が下がり始めると、ALPやその他の肝臓の数値も正常値になりました。
定期的な血液検査で、薬の量を調整しながら、
6年間、どんぐりは、健康な猫ちゃんと変わらない生活を送れています。
どんぐりの事例は、いつかブログに書こうと思っていて、
今日やっと書くことが出来ました。
どんぐりと同じ様な症状で悩んでいる飼い主さんがいるかもしれない。
誰かの役に立てるかもしれないと思い、この記事を書いています。
ALPが高い=甲状腺機能亢進症というわけではないと思いますが、
こういうケースもあるということで、頭の隅に覚えておいていただければ、
万が一の時に、役に立つのではないかと思いました。
病気が発覚する前のどんぐりは、とにかく落ち着きがなく、
あまりにもせわしないので、「こんなんじゃ、早死にしてしまうのではないか?」と、
夫と話していたこともありました。
どんぐりの日々の様子を気にしていたこと、
甲状腺機能亢進症という病気の知識があったこと、
ALPが高いのには、絶対原因があると思ったこと、
これらがあったことで、私は、
どんぐりの甲状腺機能亢進症を見つけることが出来たのだと思います。
どんぐりが落ち着きがないことにも気付かず、
甲状腺機能亢進症という病気のことも全く知らず、
獣医師任せにしていたら、もっと病気の発見が遅れて、
取り返しのつかない事態になっていたかもしれないと思います。
愛する猫の小さな異常に最初に気付けるのは飼い主です。
みなさんの猫ちゃんが健康で幸せな日々を過ごせますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。
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