猫の甲状腺機能亢進症と慢性腎不全の関係

猫の病気

うちのおじいちゃん猫のどんぐり(17歳)は、かつてないほどの体調不良に陥っています。

いったい何が原因なのか?

どんぐりは6年前から甲状腺機能亢進症を患っており、

毎日、甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を飲まなければなりません。

2~3ヶ月に一度、検査を受けて、

薬の量を調整しながら、甲状腺ホルモンの数値を正常に保ってきました。

今回、どんぐりが体調を崩す前に受けた検査でも、

甲状腺の数値は正常範囲でしたが、腎臓の数値が高くなっていました。

これはどういうことかというと、

甲状腺機能亢進症だと、腎臓への血流が増え、それは腎臓にとっては良いことなのです。

なので、たとえ腎臓が悪くなっていたとしても、数値として表には現れなくて、

薬で甲状腺の数値が下がると、隠れていた腎不全が数値として表に現れるということだそうです。

どんぐりの場合は、正にこれに当てはまります。

どんぐりは今まで、血液検査の数値としては、腎臓に異常は無かったのですが、

尿検査とエコー検査では、腎臓が悪くなっているのがわかっていました。

それが今回初めて、血液検査の結果に数値として現れただけなので、

急に腎臓が悪くなったわけではなくて、

甲状腺機能亢進症の陰に隠れていたたげなのです。

私は、このことを知ってはいたのですが、

先代の猫を慢性腎不全で亡くしている私は、

腎臓の悪い猫が、今後どうなっていくのか知っているので、

甲状腺機能亢進症のことより、腎臓のことで頭がいっぱいになってしまいました。

梅雨時から食欲不振が続いていたどんぐりに、

食欲も無いのに薬ばっかり飲ませるのはかわいそうなのではないかと、

途中から、甲状腺の薬を飲ませるのをやめてしまいました。

甲状腺の薬をやめた方が、腎臓には良いのではないかという思いもありました。

しかし、これは大きな間違いで、

一昨日受けた検査結果は、甲状腺の数値が大きく上昇していて、

腎臓の数値は正常値に戻っていたのです。

これはどういうことかというと、先に書いたのと逆で、

薬をやめたことで甲状腺の数値が上昇して、腎臓への血流が増えて、

腎不全が隠れてしまっただけで、決して、腎不全が改善したということではないのです。

獣医師の話では、今、どんぐりの体調に影響を及ぼしているのは、

腎不全ではなくて、甲状腺の影響の方が大きいということでした。

私の誤った判断が、どんぐりの体調を悪い方へ悪い方へと導いてしまったのです。

どんぐりの食欲不振が始まった時、なんですぐにかかりつけの病院に行かなかったのか?

今まで、必ず飲ませてきた甲状腺の薬をなんでやめようと思ってしまったのか?

自問自答してみました。

私は、腎不全という病気が死ぬほど恐ろしかったのです。

先代の猫と同じ病気でどんぐりを失いたくなかった。

その思いから、間違った、過度な、腎不全の恐れ方をしてしまったのだと思います。

その結果、どんぐりの甲状腺機能亢進症を再び悪化させることになってしまいました。

甲状腺機能亢進症と腎不全は、どちらかが良くなればどちらかが悪くなる。

バランスを取りながら治療をしていかなければならない。

今回私は、このことを身をもって体験しました。

甲状腺機能亢進症を飲み薬で治療しながら、腎不全は、療法食と皮下点滴で治療をしていく。

これが、今できる、一番の治療法なのでしょう。

甲状腺機能亢進症も腎不全も、どちらの病気も、

どんな猫ちゃんでもかかる可能性がある病気なので、

何か参考になればと思い、書いてみました。

私は獣医師ではないので、十分な正しい説明が出来ているか心配なので、

もっと詳しく知りたい方は、かかりつけの獣医さんに聞いてみて下さいね。

どんぐりの様子ですが、

今朝は、どんぐりの方から私の所へ「おはよう」の挨拶に来てくれました。

まだ自分からはゴハンを食べませんが、

シリンジで液体のゴハンを与える際のイヤイヤの力が強くなっているので、

少しずつ体力が戻っているのではないかと思います。

まだ、どんぐり本来のでっかい声ではありませんが、今日は声も出ていました。

どんちゃん、がんばっています!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それではまた。

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